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突然、泣き出したSちゃん
昨日のレッスンでのことです。
ピアノのお部屋に入ってくるなり、おかあさんの耳元で何やら小さな声で囁き始め、次第に泣き出したSちゃん。
元気よく 「こんにちは」 と言って入ってきたのに、どうしたのかしら?
この時のお母様の態度がすばらしかったのです。「それを先生に言いなさい。」と動ぜずに促しました。
「3回しか練習してないの。できないかも・・・・・」とSちゃん。
レッスン開始したばかりのSちゃんからこの言葉を聞くことができて、私はとてもうれしく思いました。
Sちゃんに大きな可能性を感じます。
なぜなら、練習の大切さをわかっているからです。
「3回も練習したよ。」と言いながら、あまりできていないのに 「上手でしょ!」と言う生徒さんには、「3回って多いのかな?少ないのかな?」と考えてもらわないと進歩は期待できません。
しかし、このSちゃんは3回では少ないということがわかっています。
きちんと弾けるようになりたいから、練習が少なかった自分が許せないのです。
頻繁に泣く生徒さんは、必ず上手になります。
泣いた分だけ、何かを得て、成長していきます。
デンと構えてるお母様もすばらしいですね。ありがとうございます。
2015年6月17日│教室からのお知らせ